日本で2023年に開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地が広島市に決まった。
名古屋と福岡の一騎打ちの情勢と見られていたのに急転直下だった。
ロシアの核の脅威が高まる中、被爆の実相を世界に伝えるという狙いはよく分かる。
そして、被爆地に世界の首脳を呼ぶ価値も理解できている。
とはいえ、福岡市は前回も沖縄振興という政治的配慮を受け入れ譲った経緯がある。
そしてこの時に福岡の弱点とされた、上位クラスのホテル不足も2023年は解消されている。
高島市長もこの点を中央に訴えていたのに実らなかった形だ。
福岡市が掲げているアジア玄関口というキーワードが今は弱いものの、東アジアの重要性が再びクローズアップされた時に、もう一度アピールしてほしい。
そして、新しく作られたマリンメッセ別館や西鉄のカンファレンスセンター等も活用し、世界的会議の実績を積み上げていくべきだ。