東京オリンピックまであと1年。
IOCから「こんなに準備万端で進んでいる大会はこれまでになかった」と言われるほど、施設等の建築が順調に進んでいます。
予算やボランティアの手配など、聞けば聞くほどたいへんな準備だと感じていますが、
日本が、このオリンピックの開催をIOCに立候補する前に、我々の街 福岡が国内候補として立候補していました。
選手村やオリンピックスタジアムなどの主要施設を配置するメインクラスターを、「天神・マリンメッセ」地区に配置。
工場とホテル等がびっしりと建設されているあの須崎ふ頭に、7万人収容のオリンピックスタジアムの建設が計画されていました。
いや無理でしょ、と言いたくなりほど強引な計画です。
他にも15,000人収容の新設メインアリーナで体操やバスケを。
東平尾の施設とは別のスイミング施設を建設。
バレーボール等を行うための、特設パビリオンを5カ所・・
ウーン、すごい規模だ。
無謀と言えば無謀なんでしょうけど、福岡が立候補し、計画が明らかになると、IOCの選考傾向をよく研究し、競技団体とも良好な関係を保っていたことで、
競技団体の評価は14対12で東京を勝っていたという。
当時の、行政側の努力に感銘します。
広島市がアジア大会を開催し、
福岡市はユニバーシアードを開催しました。
さらにオリンピック開催の計画まで披露するという積極策。
当て馬の立候補と言われようとも、
こういった中規模都市の努力が、国全体の立候補計画の底上げにつながることとなる相乗効果もあるのかもしれません。
「2020福岡オリンピック」
これがもし実現していたならば、
福岡の街は今ごろとんでもないことになっていたでしょう。
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